地下水流解析ソフト GMSの概要

MODFLOWのビジュアルインターフェース

Groundwater Modeling System (GMS)は、地下水流解析、斜面安定解析、土壌中の汚染物質移動解析などの地盤工学における諸問題を解析するためのソフトウェアです。グラフィカルなインターフェースから、MODFLOWや MT3DMSをはじめとする様々な解析モデルを便利に使うためのツールです。

高度なプリ・ポスト処理機能を装備しており、地形画像・航空写真・DEMなどの様々な地理データを読込んで素早く地形モデルを作成し、境界条件を設定できます。また、GISと連携した3D解析モデル・結果の表示により、直感的に状況を把握しやすい大変魅力的なプレゼンテーションを作成できる点も特徴の一つです。

GMSは、地盤内への雨水浸透流解析、原発汚染水流動解析、帯水層汚染分布、地下水許容揚水量予測、土壌の塩害領域予測など、地盤工学分野の様々な問題に適用されています。

サポートしているモデル

3D地下水流モデルMODFLOWをはじめ、地盤内の汚染物質の移流拡散や地すべりなどの問題解決に必要な様々なモデルをサポートしています。
モデルの詳細は、下記リンクをご覧ください。

※MODFLOWは、世界中の多くの研究者・技術者に使われているアメリカ地質調査所(USGS)が開発した3D地下水流動解析コードです。

GMSの機能

3D可視化

OpenGLグラフックスを搭載しています。写真のようにリアルな画像を生成し、ProwerPointのアニメーションやプレゼンテーションを作成できます。

モデリング

GISオブジェクト(ノード、アーク、ポリゴン)を使って解析モデル形状のハイレベルな表現が可能です。また、必要に応じて簡単にモデル形状を変更できます。また、自動でモデルメッシュとパラメータが設定されます。

MDFLOWを実行すると、航空写真や地形図などと組み合わせた3D出力結果を可視化できます。

インポート可能なデータ

フリーのオンライン画像やDEMデータをGMSに素早く取り込み、地形モデルを作成できます。次のような様々なフォーマットをインポート可能です。

  • 衛星画像、航空写真、地形図
  • 標高データ(DEM、TIN、グリッド)
  • ボーリングデータ、分布図データ
  • CAD、GISデータ

地下構造作成ツール

  • 柱状図や分布図データをインポートして可視化地下構造作成ツール
  • 断面やフェンスダイアグラムの作成
  • 地層の作成
  • 柱状図データをインポートして、等値面を可視化
  • 地下構造とMODFLOWデータをArcHydro Groundwaterにエクスポートして、ArcGISで利用
page_top_icon