PDF形式は世界中で利用されており、PDFファイル自体にフォントを埋め込むことができますので、数学の論文や技術的な文書を公開するには適しています。さらにPDF形式はハイパーリンクやしおりをサポートしています。
5.0ではpdfTeXをサポートしました
Scientific WorkPlaceおよびScientific WordではpdfLaTeXを利用してPDFファイルを作成します。日本語の場合、dvipdfmxを利用します。もちろんLaTeXによるDVIファイルへのタイプセットも可能です。タイプセットメニューにPDFプレビュー、PDF印刷、PDFコンパイルを追加しました。日本語版では、日本語タイプセットメニューと英語タイプセットメニューの2つのタイプセットメニューが用意されています。旧バージョンであったような、言語の異なる文書をタイプセットするたびに、フォーマット設定とプレビューワ設定を変更するという煩わしい作業が軽減されます。
pdfLaTeXを利用する場合、PostScriptプリンタが必要になる関係で以前のScientific WorkPlaceおよびScientific WordではサポートされていなかったLaTeXパッケージを利用できます。rotatingパッケージやPSNFSSフォントパッケージなどのパッケージをpdfTeXによるコンパイルで利用できます。hyperrefパッケージを使用すると、LaTeXの構造に基づく目次やしおりと該当のページをリンクしたPDFファイルを作成します。
pdfLaTeXは対応している画像ファイル形式がとても少ない野が問題です。そのためPDFファイルを作成するために、事前に画像ファイル形式をpdfLaTeXで使用できるように変換しなくてはいけません。Scientific WorkPlaceおよびScientific WordではpdfLaTeXを実行する前にすべての画像を変換することによってこの問題を解決しています。
これまではAcrobat Distillerプリンタドライバを利用してDVIファイルを印刷する方法でPDFファイルを作成していました。しかし、この方法ではLaTeX文書におけるハイパーリンクが保持されません。
PDF作成時のテクニック
サブ文書の画像がPDFファイルに表示されない(v5.0J)
PDFタイプセット時に設定方法によってサブ文書の画像が表示されません。次の方法にしたがって操作してください。
- 親文書を開きます。
- 「タイプセット:出力選択」メニューを選択します。
- 「出力選択」ダイアログボックスの「テンプラリファイルを用意する」から「PDF」を選択します。初期設定では「DVI」が選択されています。画像を含むサブ文書を処理する場合には「DVIとPDF」より、「PDF」を選択することを推奨します。
- 親文書を保存します。
- 親文書に含まれているサブ文書を開きます。
- ファイルを上書きで保存します。少しの変更(例えばスペースを入力して削除するなど)を行いますと、「ファイル:保存」もしくは「標準」ツールバーの保存ボタンが利用できます。
- サブ文書を保存します。
- 親文書に含まれているサブ文書の数だけ5から7の操作を繰り返します。
- すべてのサブ文書を保存し終えましたら、親文書からPDFプレビューを実行してください。
PDFプレビューで表示されるPDFの用紙サイズを変更する(v5.0J)
日本語でのPDFタイプセット時に使用するdvipdfmxではオプションを指定して用紙サイズを変更します。
- 「タイプセット:日本語タイプセット:上級設定」メニューを選択します。
- 「PDFフォーマット設定」タブを選択し、フォーマッタの選択でdvipdfmxが表示されていることを確認してから「追加/編集」ボタンをクリックします。
- フォーマッタへ転送するコマンドから、次の文字列を見つけてください。
Build 2579の場合 "dvipdfmx -E"
Build 2607の場合 "dvipdfmx -p a4" - 3のコマンドを例えば次のように変更すると、作成されるPDFファイルの用紙サイズがB5となります。
- フォーマッタ名を「dvipdfmx b5」と変更すると、PDFファイルをb5の用紙サイズで作成するフォーマッタを追加します。
Build 2607の場合 "dvipdfmx -p b5"
しおりを開いた状態でPDFファイルを開く(v5.0J Build 2607)
Build 2579では初期状態でしおりを開く設定になっております。
- 「タイプセット:日本語タイプセット:上級設定」メニューを選択します。
- 「PDFフォーマット設定」タブを選択し、フォーマッタの選択でdvipdfmxが表示されていることを確認してから「追加/編集」ボタンをクリックします。
- フォーマッタへ転送するコマンドから、次の文字列を見つけてください。
- 3のコマンドに次のオプションを追加しますと、しおりを開いた状態でPDFファイルを表示できます。
"dvipdfmx -O 5 -p a4"
"dvipdfmx -p a4"
ここで、上記コマンドの「5」は、しおりを開く際の階層を指定します。
Note: dvipdfmxのバージョンによっては上記の「-O」オプションに対応していない場合がございます。その場合はタイプセット時にエラーとなりますので、ご注意ください。Build 2579からBuild 2607へビルドアップし、Build 2579からインストールしたpLaTeXをお使いの場合、"dvipdfmx -E -p a4"としてください。

