SWP/SW/SNB ユーザ事例

第3回 東北軽金属研究室 代表 藤川 辰一郎様

研究分野:軽金属材料の物性、固体材料における拡散
SWPの用途:書籍執筆

論文・書籍

「金属における拡散」邦訳 シュプリンガー

・フェアラーク東京
(Th.ホイマン著 H.メーラー協力 「Diffusion in Metallen」原著)


コーヒーにミルク(分子)を入れると沈殿していく現象は液体における拡散であり、タバコに火をつけると煙(分子)が上がる現象は気体における拡散です。 このように「拡散」は、物質の諸現象や、反応の素過程として身近な生活の中で起こっており、現在は様々な研究分野にて拡散の重要な役割を再認識されております。その中で、藤川氏が研究なされているのが「固体における原子の拡散」。特に軽金属などの金属における物理現象を研究されております。 最近では、「拡散」の研究分野において、伝統と実績を誇るドイツで広く読まれている専門書「金属における拡散」を邦訳し、2005年11月シュプリンガー社より発売されました。拡散現象分野の専門書で、邦訳されたものとしては約40年ぶり。最新の研究成果を取り入れた専門書として注目されております。

● 書籍出版にはLaTeX が不可欠の時代に!

 書籍『金属における拡散』の発行に際し準備を始めたのは5年前。それ以前の業務では、特にLaTeXを使って論文を発表したり、解説を書いたりする必要性がなく、通常業務はWordでの文章作成で充分だったそうです。

 しかし、書籍の執筆にあたり、出版元のシュプリンガー社から、LaTeXでの出稿を依頼されました。そこで、様々なLaTeXに関する書籍をご購入されたそうです。

 LaTeXを手には入れましたが、このシステムは、通常のワープロのように入力できるわけではなく、文章・段落・見出しと全てにおいて多くのコマンドを複雑な構文に従って入力しなければなりません。

 ただでさえ、翻訳というのは自分の意向で、文章を決めることができず、著者になりきり原著にしたがって執筆しなければいけないという大変さの上に、TeXコマンドを覚え、通常業務と兼任しながら書籍を仕上げるのは、至難の業だと途方にくれていたそうです。

● 待っていたScientific WorkPlaceとの出会い

 「SWPを知ったのは、弊社の広告“LaTeXによる論文、書籍作成ワープロソフト”のフレーズを目にしたのがきっかけでした。その後、当時出版されていた書籍、臼田昭司氏、深田三夫氏著の『日本語対応LaTeX文章作成ツールScientific WorkPlace活用』を購入し、そこで手に入れた評価版を試したのが始まりです。」と当時を振り返っていただきました。

● 書籍の執筆を強力サポート!「限られた時間を有効利用できました」

 SWP v3.5をご購入後は、書籍を執筆される際に便利な「大規模な文書の作成機能」を特に利用し、原稿は一般のLaTeXシステムと互換性を保てるポータブルLaTeX形式で保存。出版社とのやり取りをなされたそうです。

 さらに、書籍の中に表示されている411の数式を、簡単に入力でき、そして美しく出力することができたと大変重宝いただきました。そして、本業をお持ちの傍ら、「邦訳・執筆作業と、膨大な仕事量の中で無事書籍を完成することができたのは、SWPによって効率よく作業を進め、無駄な時間を省けたからです。」と仰っていただきました。

 最後に、藤川氏からは次のようなアドバイスをいただきました。「各分野にて、5年以上適当な書き下ろし単行本や翻訳書が刊行されていない場合、SWPを用いて積極的にそれらの本を出版社と交渉して出版してください。 」

 「今は、出版社で書籍の翻訳・執筆を依頼する際も、肩書きよりも意欲やその専門分野での精通度で判断して決める傾向があります。」若い皆様方はただでさえ多忙なはずです。限られた時間を<SWP>を有効利用し、すばらしい作品を執筆されることを期待します。」

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