Pearson's Crystal Data の特徴 (2)
リアルタイムに反映する検索結果の候補(Perpetual Restraining)

Pearson's Crystal Dataは「Perpetual Restraining」と呼んでいる画期的な特徴を搭載しています。これは、選択項目を入力する度に内部のマッチング項目が更新していき、リアルタイムでヒット内容を確認できるものです。その様子は選択項目サマリー(selection criteria summary)としてクイック検索ダイアログまたは検索項目ダイアログの下半分で確認する事ができます。

以下のスクリーンショットはSn(スズ)+2の酸化数を持つものを検索する様子です(現在、37のマッチングがあります)。

「Sn+2」を選択すると、選択可能な元素の種類が減りました。

元素周期表でOをクリックし「Concentration of O...」(酸素の成分比率)を選ぶとSn+2と共にある酸素の量がヒストグラムで表されます。ここでは50から70パーセントを選択しましょう。

50から70パーセントの成分比率を選択すると、当てはまるエントリの数が11にまで減ったことが分かります。その様子が次のスクリーンショットの下半分にある、サマリーから分かります。

「Crystal System」の検索ダイアログで選択してOKボタンをクリックすると、1エントリだけ残ります。

次の例は、鉄が八面体配位になっている場合のFe(鉄)とO(酸素)の原子間距離を調べたいという場合です。まずは原子の周囲環境タイプ(Atom environment type)で「octahedron」(8面体)、中心原子(Central atom)に「Fe」を選びます。すると1705原子サイト(これはエントリ数ではありません)がヒットし、データベースのエントリ(化合物)としては1230になりました。

この選択項目を念頭に、原子間距離(Interatomic distances)のタブを開きます。そこで「Fe」と「O」を選択し、距離のダイアログを開きます。つまり、これで八面体配位の鉄と酸素の距離だけに絞り込みます。

追加の選択項目で、「距離の範囲を0.12から0.25nm」に絞り込みます。すると、利用可能な元素が更に減り、項目にマッチするのは900エントリになりました。

 

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