Surfer スタートガイド

Surferのスタートガイドとして、ユーザインターフェースや、マップ作成・グリッド作成の基本操作、保存やエクスポートの方法、サンプルファイルの使用方法など、Surferの使い方について紹介いたします。

PDFファイルでダウンロード(PDF 2.01MB)

ユーザインターフェース

  • Surferの画面は、以下のように配置されます。


Tabbed Documents

右側のパネルには、プロット、3Dビュー、ワークシート、グリッドノードエディタの4種類のウィンドウが、Tabbed Documents(タブ付きドキュメント)として整理されて表示されます。

  • plot(プロットウィンドウ):マップを作成、編集、表示
  • worksheet(ワークシートウィンドウ):データを表形式で表示、編集、保存
  • 3D view(3Dビュー):マップを3Dで表示、出力
  • grid node editor(グリッドノードエディタ):グリッドのZ値を表示、編集

Contentsウィンドウ

プロット、グリッドエディタ、3Dビューウィンドウ内の全オブジェクトの階層リストを表示するウィンドウです。各オブジェクトの選択、表示の切り替え、編集、削除が可能です。また、オブジェクトの移動を禁止するために、位置をロックすることもできます。


Propertiesウィンドウ

マップや軸、凡例など、Contentsウィンドウで選択されたオブジェクトの全プロパティを表示し、編集が可能です。


ContentsウィンドウとPropertiesウィンドウは、それぞれの右上にある×ボタンをクリックすると閉じられます。
画面上にこれらのウィンドウを再表示する場合には、 Surferの画面上部のメニューからViewタブを選択し、Show/HideにあるContentsもしくはPropertiesのチェックを入れるとそれらのウィンドウが表示されます。

XYZデータファイルからグリッドベースのマップを作成

  • Surferでは、XYZデータファイルからグリッドベースのマップを作成するのが一般的な使用方法です。

なお、ポストマップ・ベースマップ・ポイントクラウド・ドリルホールマップはグリッドファイルを使用しません。以下は、XYZデータファイルからグリッドベースのマップを作成する一般的な操作です。


  1. XYZデータファイルを用意します。ASCIIテキストエディタやMicrosoft Excelなど外部のソフトを使用して作成したものだけでなく、Surferワークシート上でも作成することもできます。
    New Worksheetで新しいワークシートウィンドウを開いてXYZデータを作成し、File:Save Asを選択して名前を付けて保存を行い .datファイルなどとして保存できます。
    詳細は、「保存」の「ワークシートの保存」を参照してください。
  2. データポイントを表示するには、New Plotで新しいプロットウィンドウを開き、Home:New Map:Postコマンドをクリックします。
  3. Home:Grid Data:Grid Dataコマンドで、XYZデータファイルをグリッドファイル(.GRDファイル)を作成・保存します。
    詳細は、グリッドデータの作成を参照してください。
  4. マップを作成するには、Home:New Mapで作成したいマップの種類を選択し、用意したグリッドファイルを選択します。
    グリッドベースのマップには、等高線、3Dサーフェス、3Dワイヤーフレーム、カラー起伏図、峰と凹地、ベクトル、流域、可視領域、グリッド値があります。
  5. マップを選択すると、Propertiesウィンドウにマップのプロパティが表示されるので、必要に応じて編集できます。
  6. File:Saveをクリックして.SRFファイルとして保存します。このファイルには、マップを再作成するために必要なすべての情報が含まれます。
    詳細は、「保存」の「マップの保存(Surfer files:*.SRF)」を参照してください。

Map Wizardでマップを作成

Surferには「Map Wizard」というマップ作成を行う別の方法もあります。Map Wizardは、生データから1つ以上のレイヤを持つマップを作成するプロセスを、ステップごとに設定しながら実行します。必要に応じて、データをグリッド化して、グリッドベースのマップレイヤを作成します。Map Wizardの実行後、プロットウィンドウでマップが作成されるか、レイヤがマップに追加されます。


  1. HomeタブからWizard:Map Wizard をクリックします。
  2. Map Wizard - Select Your Dataで、Select Fileリストからマップの作成に使用するデータ、境界、グリッド、画像のファイルを選択します。するとData Previewセクションにデータファイルのプレビューが表示されます。データソースを選択したら、Nextボタンをクリックします。
  3. Map Wizard - Select Your Map Typeで、1つ以上のマップレイヤタイプを選択し、新しいマップを作成するか、既存のマップに新しいレイヤを配置するかを決定します。
  4. Map Wizard - Select Gridding Parametersで、最初の2つの手順でデータファイルとグリッドベースのレイヤを選択した場合は、グリッドファイルを作成します。
  5. Finishボタンをクリックするとマップが作成されます。

グリッドデータの作成

  • グリッドベースのマップタイプを作成するには、グリッドファイルが必要です。

データファイルは通常、ランダムな間隔のファイルであり、このデータを等間隔のグリッドに変換する必要があります。
そのため、Home:Grid Data:Grid DataコマンドでGrid Dataダイアログを開き、XYZデータファイルからグリッドファイル(.GRDファイル)を作成・保存します。


  1. Grid Data - Select Dataページにて、入力データファイルとグリッディング法などを設定します。次へボタンをクリックして進みます。
  2. Grid Data - Select DataページのGridding MethodでKrigingかCokrigingを選択すると、Grid Data - Variogramページが表示されます。Surferには、バリオグラムモデリング機能が備わっており、データに適切なバリオグラムモデルの選択をサポートします。
  3. Grid Data – Optionsページで詳細なグリッドオプションを設定します。
  4. Cross Validationページでは、交差検証を行いグリッディング法の精度を評価します。
  5. Grid Data - Outputページにて、データの最小/最大値の指定、NoDataの割り当て、など、グリッドファイルの出力オプションを設定します。

マップを3Dで表示

  • 3D Viewウィンドウは、複雑なマップを見るときに役立ちます。
  • 視点の移動やズーム・パン、ライティングなど、見やすく調整も可能です。

  1. Contentsウィンドウで、マップフレームを選択します。
  2. Map Tools:View:3D Viewを選択します。

マップの編集

Contentsウィンドウ

Contentsウィンドウには、プロットウィンドウ内のオブジェクトが階層リストとして表示されます。Contents上でオブジェクト名をクリックして選択すると、Propertiesにそのプロパティを表示します。プロットウィンドウが更新され、選択したオブジェクトに選択ボックスが表示されます。

オブジェクトをドラッグしてリストの上下へ動かすことで、オブジェクトの表示順序(グラフ上での前後)を変更することができます。


Propertiesウィンドウ

Propertiesウィンドウには、選択したオブジェクトのすべてのプロパティのリストが含まれています。選択したオブジェクトのプロパティは、Properties内で要素がタブ分けされます。タブに大別された要素は、各タブ内にリストとして表示され、任意に変更できます。

保存

  • プロットおよびワークシートウィンドウでFile:Save Asを選択すると名前を付けて保存ダイアログが表示されます。
  • グリッドエディタでFile:Save Asを選択するとSave Grid Asダイアログが表示されます。

ワークシートの保存

ワークシートファイルを保存するときに、ファイル名に適切な拡張子を入力してファイル形式を指定できます。必要なファイルがASCIIDATファイルの場合は、MYDATA.DATなどとファイル名を入力します。.DAT拡張子は、ファイルをASCIIDATファイルとして保存するように指定します。
拡張子がファイル名に含まれていない場合、ファイル形式は「ファイルの種類」によって決定されます。例えば、MYDATAと「ファイル名」に入力され、「ファイルの種類」がXLS Excel Spreadsheet(.XLS)に設定されている場合、.XLSファイルとして保存されます。


マップの保存(Surfer files:*.SRF)

SRFファイルには、プロットウィンドウに含まれる全てのオブジェクトとその設定が格納されます。

ちなみに、バージョン16以降のSurferで作成された *.srfファイルは、Surfer 16以降全てのバージョンのSurferと下位互換性があり、開くことができます。
Surfer 15以前のバージョンでファイルを開きたい場合には、使用するバージョンに対応したファイル形式を指定して保存する必要があります。
なお、古いSurferバージョンの形式で保存すると、古いバージョンで実装されていなかった新しい機能に関する内容はファイルから削除されますのでご注意ください。

エクスポート

  • Surferで作成したマップを他のソフトで使用するために、グラフィックファイルとして保存したり、コピーして他のソフトに貼り付けたりすることができます。

エクスポート

File:Exportをクリック、クイックアクセスツールバーのExportボタン、またはキーボードのCTRL+Eを押して、マップをエクスポートします。

  • ファイル名:エクスポートするファイルのファイル名を入力します。
  • ファイルの種類:エクスポートするファイルの形式を指定します。
  • Selected Objects Only:プロット全体ではなく、選択したオブジェクトをエクスポートする場合にチェックを入れます。
  • Show Options Dialog:エクスポートの詳細な設定をしたい場合にチェックを入れます。
  • Current View Only:プロットウィンドウに現在表示されているプロットドキュメントの部分のみをエクスポートするには、このチェックボックスをオンにします。このオプションは、プロット、マップ、サーフェスの一部のみをエクスポートする場合に役立ちます。

マップを貼り付け

作成したマップをSurfer上でコピーし、Microsoft WordやPowerPoint等の他ソフトに貼り付けることもできます。

マップを選択し、File:Clipboard:Copyを選択、選択したグラフ領域を右クリックしてCopyを選択、またはキーボードのCTRL+Cを押して、グラフをコピーします。
これにより、他ソフトに貼り付けることができます。

サンプルファイル

Surferには、いくつかのサンプルファイルが用意されており、どんなマップを作成できるかを確認できます。サンプルファイルを開くには、以下のように操作します。


  1. Surferを起動します。
  2. File:Openをクリックします。
  3. 開くダイアログで、Surferサンプルフォルダを開きます。
    このフォルダは、デフォルトでは、
    C:\Program Files\Golden Software\Surfer\Samples
    にあります。
  4. .srfファイルを選択して、開くをクリックすると、サンプルファイルが表示されます。

※Surferを起動したときに開かれるWelcome to SurferダイアログのFilesSample Filesを選択してもサンプルファイルを確認することができます。

icon

(株)ライトストーンでは、弊社経由で購入・メンテナンス更新を行ったライセンスに対して無償の日本語テクニカルサポートを提供しています。ご不明点がありましたら、お気軽にご相談ください。

icon

技術情報トップに戻る

page_top_icon