EViewsユーザ訪問

第9回 Excelの延長線のような使い方ができ、学生にも好評!(1)

横浜国立大学 経済学部 小林 正人 教授

[リンク:横浜国立大学経済学部]

研究分野:統計科学、経済統計学

論文・書籍・発行元

・Testing the Sequential Logit Model against the Nested Logit Model Japanese Economic Review 60 3 345-361, 2009/09

・Testing for volatility jumps
in the stochastic volatility process Asia-Pacific Financial Markets 12 2 143-157 2006

・Testing for EGARCH Against Stochastic Volatility Models Journal of Time Series Analysis 26 1 135-150 2005

今回は、横浜国立大学経済学部の小林正人先生の研究室をお訪ねしました。横浜国立大学の歴史、海外からの留学生への教育、TSPを長らく利用していた小林先生がEViewsを利用するようになったきっかけなど、色々なお話を伺ってきました。また、研究室の大学院生の皆さんにも写真撮影にご協力いただきました 。

今の学生の志向は「ホットな経済現象を分析する力を身につけたい」

―― 横浜国立大学経済学部の概要をお聞かせください

【小林先生】
定員は230名で、経済システム学科と国際経済学科があります。よく経済学部と経営学部の違いを尋ねられます。現代の経済活動は企業が中心となっていますが、その外側を経済学部が分析し、その内側を経営学部が分析するというのが伝統的な分類でしょうか。

ただ企業の経済学、組織の経済学という学問もあり、ファイナンスは経済と経営の双方にまたがるので、その境界分野がどんどん発達しています。

大学院は経済学研究科ではなく、経営や法律と一緒に国際社会科学研究科という名前の組織になっています。港町・横浜にあった横浜高等商業学校が前身なので、学部には他の国立大学より国際志向が強い講義科目が並んでいます。しかし、国際化というのはどの大学も旗印にしていますから、最近ではその違いはどんどん小さくなっていると思います。

―― 国際社会科学研究科の特徴はどのようなところにありますか?

【小林先生】
大学院の特徴はきっちりした「コースワーク」でしょうか。私たちの分野(数学を使う経済学)では、ミクロ、マクロ、統計、計量を1年の前半でやり、後半で金融、ファイナンスなどの応用の勉強、2年で修士論文の準備という体制が確立しています。

実際、こちらの(今日の取材に協力してくれた)学生たちは全員中国からの留学生です。彼らは日本で語学学校に通い、日本語を学んでから入学しました。だいたい1年ぐらいで日本語が話せるようになるようです。これからは海外ですでに日本語を学習した学生を直接受け入れるようなケースも増えてくると思います。

―― 学部で勉強する大学生の皆さんについて伺います。計量経済学の講義を受講する学生の目的はどんな所にあるとお感じになりますか?

【小林先生】
経済学部では2年生から計量経済学の授業をとります。ファイナンス、国際経済学や労働経済学の履修などには計量経済の初等的な知識は必須です。

新聞やテレビ等で報道される「ホットな経済現象」をデータに基づいて分析する力を身につけたいというのが今の学生たちの志向です。その希望をうまく満たしながら、経済理論や統計理論に対する興味を引き出すのが計量経済学の講義の目的かと考えています。もちろん、そのためには経済理論をしっかり学ぶ必要があります。

―― 経済理論の学習が非常に重要であるということですね

【小林先生】
目に見える「経済現象」だけでなく、実際にどのようなことが起こっているのか、その奥深いところまで理解するためには、しっかりと経済理論を学ぶ必要があります。例えば、卵が先か鶏が先 かという問題を考える場合、卵と鶏のデータが手元にあっても、どちらが先かを決めることは容易ではありません。

ですから大学2年生の講義では、理論の勉強がまだ十分でなくてもできるような分析から行っています。そして、理論の勉強の進度に合わせて、より高度な分析へと進んでいきます。

小林先生と学生の皆様

毎年4月には、新入生を対象にした「EViews基本操作講習会」をファイナンス研究科の教室で開催しています。とても熱心にご参加いただいています!

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