Vol.43 オブジェクトマネージャで効率的なグラフ編集

Originでグラフを編集する場合、プロットや軸をクリックして表示されるミニツールバーのボタンや、ダブルクリックして開くダイアログを使用することがほとんどですが、実は「オブジェクトマネージャ」を使うことでもグラフ編集が可能です。比較的新しい機能であるために知名度が低い「オブジェクトマネージャ」には、さまざまな利点がありますが、特に便利なのが以下の3点です。

  • ダイアログを開かずに、プロットの順番を変更
  • グラフ上で選択しにくい要素も簡単に選択できる
  • 複数のプロットやオブジェクトを一括で編集

ここでは、グラフ編集におけるオブジェクトマネージャを使ったおすすめ操作をピックアップしてご紹介します。

オブジェクトマネージャを使ったグラフ編集

オブジェクトマネージャの開き方

オブジェクトマネージャは、デフォルトではOriginのワークスペースの右側に表示されています。

オブジェクトマネージャ

表示されていない場合は、メインメニューから「表示:オブジェクトマネージャ」を選択すると開きます。ウィンドウ右上の画びょうのアイコンが横向きになっている場合は、クリックして縦向きの表示になると、開いたままにできます。

オブジェクトマネージャを固定する

オブジェクトマネージャ内に表示される項目は、その時アクティブになっているウィンドウによって異なります。グラフウィンドウがアクティブになっている場合、下図のように、グラフウィンド内に含まれる項目を表示します。

オブジェクトマネージャで表示される項目

複数のプロットを一括編集

オブジェクトマネージャでプロットを選択すると表示されるミニツールバーを使って線の太さやシンボルの形状などの編集が可能ですが、CtrlキーまたはShiftキーを押しながら複数のプロットを選択することで一括で編集することもできます。

オブジェクトマネージャで複数プロットを一括編集

プロットの順番を変更

レイヤ内のプロットの描画順を変更するには、オブジェクトマネージャ上で順番を変更したいプロットをマウスクリックでつかんでドラッグ&ドロップすることで順序変更できます。

オブジェクトマネージャでレイヤ内のプロットの描画順を変更

レイヤの順番を変更

複数のグラフレイヤがある場合のレイヤの描画順も変更可能です。順番を変更したいグラフレイヤの階層で右クリックして開くメニューから移動先に応じたメニューを選択します。

最前面、前面、背面、最背面に移動メニュー

下図では等高線図とベクトル図を重ね合わせたとき、ベクトル図が等高線図の下にあって見えないので、順序を変更しています。

オブジェクトマネージャでレイヤの順番を変更

ワンポイント

等高線図のサイズ変更や移動をしたいときにもオブジェクトマネージャだとダイアログを開かなくて済むので便利です。プロットの階層のチェックを外して非表示にすると簡単にレイヤ選択してサイズ変更と移動が可能です。

オブジェクトマネージャで簡単に等高線図のレイヤ移動とサイズ変更

グラフオブジェクトの操作

オブジェクトマネージャにはプロットやレイヤの操作以外にもグラフ内の凡例やページタイトル、テキストといったグラフオブジェクトの操作も可能です。これらを操作したい場合は、オブジェクトマネージャのグラフの階層か、何もない領域で右クリックして「グラフオブジェクトの表示」を選択して表示を切り替えます。

オブジェクトマネージャでグラフオブジェクトを表示

プロットと同様に、オブジェクトの階層をクリックして開くミニツールバーやツールバーなどで編集操作が可能です。また、CtrlまたはShiftキーで複数の項目を選択して一括で編集することができます。

オブジェクトマネージャで複数のオブジェクトを選択してフォーマット編集

また、Originのウィンドウ左下にある「オブジェクト操作」ツールバーと併用することで複数オブジェクトの整列も可能です。

「オブジェクト操作」ツールバーを使って複数のオブジェクトを整列

テクニカルサポート

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せフォームよりテクニカルサポートまでご連絡ください。

その際、必ず「製品名」「バージョン」「シリアル番号」をご連絡ください。

page_top_icon