無機化合物の結晶構造データベース
Pearson's Crystal Data
無機化合物のデータセット約39万5000件を収録
Pearson's Crystal Data(PCD)は、無機材料、無機化合物の結晶構造を収録した巨大な結晶のデータベースです。Pierre Villars と Karin Cenzualによって編纂され、ASM Internationalが刊行しています。
ASM InternationalとMaterial Phases Data System (MPDS)の協力によるこのデータベースは、厳密に評価された有機物以外のデータベースとして、世界でもっとも巨大な結晶データベースを目指しています。
最新版のPearson's Crystal Dataリリース2023/24は、約39万5000件の結晶構造のデータセット(原子の座標と原子変位パラメータが決定されている場合はその情報も)を含んでいます。このデータの内訳は、約21万8000件の化学式が異なるデータ、約2万1700件の実験で得られた粉末回折パターン、約37万5000件の計算で求められた粉末回折パターン(面間隔、強度、ミラー指数)です。また、6万2000件以上のグラフを含み、例えば温度や圧力の関数として単位格子パラメータをプロットできます。
Pearson's Crystal Dataの優れている点は結晶構造データの数だけではありません。Crystal Impact社が開発したWindows用の使いやすい検索ソフトが含まれていることも見逃せません。作り込まれた検索ソフトにより、必要な情報をストレスなく簡単に検索できます。効率よく結晶情報を調べ、業務や研究に活用することができます。
