JADEの使用例(11)
参照強度比法(RIR法)による簡易定量

プロファイルフィッティングが行われたピークのリストと、「相リスト」タブで同定された結晶相の情報を使用し、RIR法(Reference Intensity Ratio: 参照強度比法)による定量分析を実行できます。RIR法による定量分析は、ツールバーの「RIR」ボタンから実行できます。

RIR法による定量分析の結果

1. 結晶相の同定

まず、測定データに含まれる結晶相の同定を行います。

「相リスト」タブを開くか、ツールバーの「S/M」ボタンをクリックして、相同定を行います。「相リスト」タブで、存在すると思われる相にチェックを付けてください。

「相リスト」タブで結晶相を同定

2. プロファイルフィットによりピーク強度を算出

試料に含まれている相の同定ができたら、各相についてのプロファイルフィット(ピークフィット)を行い、各相のピーク強度を求めます。

「プロファイル」タブでツールバーの「メニュー」から「プロファイルの制限」→「ラインマーカー」を選ぶと、相同定の結果に基づくピーク情報を使いプロファイルフィッティングが行われます。(※「現在のピーク」を選ぶとピーク検索の結果に基づきます)

「プロファイル」タブでプロファイルフィッティングを実行

相同定の結果に基づいたピーク位置にプロファイルを挿入します

[Ctrl]キーを押しながら「フィッティング」ボタンを押すなどして、プロファイルフィッティングを実行します。

フィッティングを実行

3. RIR定量分析の実行

「RIR」ボタンをクリックすると、RIR法を用いて定量分析を行うダイアログが開きます。

RIRボタンから定量を実行

ダイアログ下部の「フィットされたピーク」タブには、プロファイルフィットされたすべてのピークのリストが表示されています。また、数値の色により、どのピークがどの相と関連付いているかがわかります(ダイアログ上部の相リストの相の色と、関連付けられたピークの特性値が同じ色で表示されています)。

RIRによる定量分析を行うダイアログ

ピークの前にあるチェックボックスを使用し、RIR法で定量分析をするときにどのピークの情報を使い、どのピークの情報は使わないか選択できます。チェックを付けたピークの情報のみを定量分析に使用します。

※このダイアログの相リストに不要な相が含まれている場合、このダイアログを開く前にJADEのメインウィンドウの「相リスト」タブで、不要な相を削除する必要があります。

定量に使用するピークを指定

RIR定量の計算をするには、1つの相に最低1つのピークが割り当てられていることが必要です。複数のピークを計算に使用する場合、追加のピークが適切にフィッティングされている場合のみ結果を改善できる点に注意してください。相リストでRIR値が与えられている場合、「重量%図」タブで重量%の値が自動的に計算されます。定量結果のグラフは、棒グラフまたは円グラフで表示することができます。

RIR法による定量分析の結果を円グラフで表示

RIR法による定量分析の結果を棒グラフで表示

 

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