Grapher スタートガイド

Grapherのスタートガイドとして、ユーザインターフェースや、グラフ作成の基本操作、保存やエクスポートの方法、サンプルファイルの使用方法など、Grapherの使い方について紹介いたします。

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ユーザインターフェース

  • Grapherの画面は、以下のように配置されます。

中央のパネルには、プロットウィンドウ、ワークシートウィンドウ、Excelワークシートウィンドウ、グリッドウィンドウの4種類のドキュメントウィンドウが、Tabbed Documentsとしてタブで整理されて表示されます。

  • プロットウィンドウ:グラフ、マップを表示、編集
  • ワークシートウィンドウ:表形式データファイルの表示、編集、変換、保存
  • Excelワークシートウィンドウ:ネイティブなExcelワークブックを開く
  • グリッドウィンドウ:グリッドファイルを表示


Object Manager

Object Managerには、プロットウィンドウ内のオブジェクトが階層リストとして表示されます。ここでオブジェクトを選択して、編集、名前の変更ができます。


Property Manager

Property Managerは、選択されたオブジェクトのプロパティをリストします。複数のオブジェクトを選択して一括でプロパティを編集できます。


Worksheet Manager

Worksheet Managerには、Grapherにロードされた全データが含まれます。Worksheet Managerでデータを編集した内容は自動的にグラフに反映されます。右クリックして保存、編集、変換、ソート、セルでの統計生成が可能です。プロットが最初に作成されたとき、または、.GRFファイルから開いたものであるときは、データファイルの内容がWorksheet Managerに表示されます。GPJファイルを開いたときは、埋め込まれたデータがWorksheet Managerに開きます。

グラフ作成

Grapherには、いくつかグラフを作成する方法があります。

  • グラフウィザードを使ったグラフ作成
  • プロットウィンドウでグラフ作成
  • ワークシートウィンドウからグラフ作成
  • テンプレートを使ったグラフ作成

グラフウィザードを使ったグラフ作成

グラフウィザードは、新しいグラフを作成するために必要な手順を案内し、データの選択、グラフ種類などをステップごとに設定しながら簡単にグラフを作成できます。これは多くの場合、単一のデータファイルから複数のプロットを含むグラフを作成するための最速の方法です。また、グラフウィザードを使用すると、軸、凡例、タイトルなどの項目を簡単に追加することもできます。

  1. HomeタブからNew Graph:Wizard をクリックします。
  2. Graph Wizard - Select Fileダイアログで、グラフに使用するデータファイルを選択します。するとデータファイルのプレビューが表示されます。
  3. Nextボタンをクリックします。
  4. Graph Wizard - Select Plot Typeダイアログで、作成したいグラフの種類を選択します。 CategoryリストでPlot typesをフィルタリングしたり、Searchバーで検索することができます。Plot Preview欄にはグラフのプレビューが表示されます。
  5. グラフの種類を選択したらGraph Wizard - Select Data Variables for Plotダイアログへ進み、グラフ作成に使用するデータ列やX・Yのペアを設定します。
  6. Graph Wizard - Select Graph Optionsダイアログへ進み、表示するグラフの要素を選択します。複数プロットを含むグラフの場合、カラーパレットを選択することもできます。
  7. Finishボタンをクリックするとグラフが作成されます。

プロットウィンドウでグラフ作成

  1. Homeタブをクリックして開きます。
  2. New Graphグループで、Line/Scatter、Class/Bubble、Function、Bar、Statistical、Ternary、Polar、Contour Surface、Vector、Specialtyのプロットカテゴリー、もしくはRecently Used(最近使用したもの)をクリックします。
  3. 作成したいグラフの種類をクリックします。
  4. Open Worksheetダイアログでデータファイルを選択して、開くをクリックします。等高線グリッドマップやサーフェスグリッドマップを作成する場合、グリッドファイル(.GRDファイル)を求められます。関数グラフを作成する場合は、データやグリッドファイルを求められることはありません。

ワークシートウィンドウからグラフ作成

ワークシートのデータを使用する場合は、プロットウィンドウに切り替えずにグラフを作成できます。プロットする列を選択し、作成するグラフの種類を選択するだけです。
複数のプロットでグラフを作成する場合、プロットの色は自動的に変更されます。

  1. 以下の操作のいずれかによりワークシートを開きます。
    • File:Importコマンドをクリックしてデータを選択し、Import Dataダイアログでデータファイルを選択して開くボタンをクリックします。
    • クイックアクセスツールバーのNew Worksheetボタンをクリックします。
    • プロットウィンドウのプロットを選択してGraph Tools:Worksheet:Displayコマンドをクリックします。
    • プロットウィンドウで、View:Display:Worksheet Managerのチェックを入れてWorksheet Managerを表示させ、既にロードされているデータファイルを表示します。
  2. ワークシートにて、作図に使用する列を選択します。
  3. Homeタブをクリックします。Worksheet Managerを使用している場合、ワークシートで右クリックしてコンテキストメニューからHome:New Graphを選択します。
  4. New GraphグループでLine/Scatter、Class/Bubble、Function、Bar、Statistical、Ternary、Polar、Contour Surface、Vector、Specialtyのプロットカテゴリー、もしくはRecently Usedをクリックします。
  5. 作成したいグラフの種類を選択すると、デフォルトの設定のグラフが作成されます。

テンプレートを使ったグラフ作成

テンプレートはGrapherでのグラフの設定情報を保存したファイルで、別のデータから同じ形式のグラフを作成する際に使用します。

  1. File:New:Plot from Templateコマンドをクリックします。
  2. 開くダイアログで.GRTテンプレートファイルを選択して開くをクリックします。
  3. 使用するデータファイルを選択します。テンプレート中の全プロットが同じワークシートを使用する場合、Use this worksheet for remaining itemsオプションを選択します。
  4. グラフ内の個別プロットで列指定を変更する場合には、Set coluにチェックします。
  5. 開くボタンをクリックすると新しいプロットが作成されます。

グラフ編集

  • グラフを編集する方法を紹介します。

Object Manager

Object Managerには、プロットウィンドウ内のオブジェクトが階層リストとして表示されます。Object Manager上でオブジェクト名をクリックして選択すると、Property Managerにそのプロパティを表示します。プロットウィンドウが更新され、選択したオブジェクトに選択ボックスが表示されます。

オブジェクトをドラッグしてリストの上下へ動かすことで、オブジェクトの表示順序(グラフ上での前後)を変更することができます。


Property Manager

Property Managerには、選択したオブジェクトのすべてのプロパティのリストが含まれています。選択したオブジェクトのプロパティは、Property Manager内で要素がタブ分けされます。タブに大別された要素は、各タブ内にリストとして表示され、任意に変更できます。

また、Object Managerで複数のオブジェクトを選択することで、一度に複数のオブジェクトを編集できます。このとき、共有のプロパティのみを編集できます。なお、プロットの編集において、同じタイプの複数のプロットを一度に編集できますが、選択したプロットが異なるプロットタイプの場合、プロパティは表示されません。

保存

ファイルがすでに保存されている場合は、以下の操作のいずれかを行い、保存したファイルを更新します。

  • File:Saveコマンドを選択する
  • クイックアクセスツールバーのSaveボタンをクリックする
  • キーボードのCtrl + Sを押す

ファイルがまだ保存されていない場合は、File:Saveを選択すると名前を付けて保存ダイアログが表示されます。


Grapher File(.GRF)ファイル

GRFファイルは、グラフとプロットのオプションとデータファイルへのリンクのみを保存します。ファイルのソースデータが保存されていない場合は、データファイルを保存するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。保存せずにデータファイルを閉じると、グラフの再作成に必要なデータが失われます。

.GRFファイルはデータへのリンクを保存しますが、データをファイルの内部に保存しません。そのため、.GRFファイルを同僚に送信する必要がある場合は、.GRFファイルに加えて、グラフの作成に使用したデータファイルも合わせて送信する必要があります。

この形式は、データが定期的に変更され、ソースデータファイルにリンクする必要があるグラフに適しています。.GRFファイルを開くと、データファイルがGrapherにリロードされます。データファイルが変更されていない場合、プロットは保存されたときと全く同じように見えますが、データファイルが変更されている場合、プロットはソースデータの変更を反映するように自動的に更新されます。データファイルが見つからない場合、Grapher はプロットに使用するデータファイルの入力を求めます。

ソースデータをグラフに埋め込む場合は、代わりにGrapherProject(.GPJ)ファイルを保存してください。


Grapher Project(.GPJ)ファイル(プロジェクトファイル)

.GPJファイルには、データの埋め込みなど、グラフの再現に必要なすべての情報が格納されています。グラフのすべてのスケーリング、フォーマット、およびパラメータはファイルに保持されます。

.GPJファイルを同僚に送信する必要がある場合は、ソースデータファイルなどを送信する必要は無く.GPJファイルを送信するだけで済みます。

この形式は、データとグラフを1つのファイルに含めたい場合で、データが頻繁に変更されない場合に適しています。

埋め込まれたワークシートに含まれる行が16,384行×1,048,576列未満の場合、セルの書式設定はGPJで維持されます。

エクスポート

エクスポート

File:Exportをクリック、クイックアクセスツールバーのExportボタン、またはキーボードのCTRL+Eを押して、グラフをエクスポートします。

  • File Name:エクスポートするファイルのファイル名を入力します。
  • Save As Type:エクスポートするファイルの形式を指定します。
  • Selected Objects Only:プロット全体ではなく、選択したオブジェクトをエクスポートする場合にチェックを入れます。
  • Show Options Dialog:エクスポートの詳細な設定をしたい場合にチェックを入れます。
  • Use Graph Coordinates for Export:グラフがエクスポートされる場合にグラフの座標を使用してスケーリングするに場合にチェックを入れます。全てのグラフタイプがサポートされているわけではありません。

グラフを貼り付け

作成したグラフをGrapher上でコピーし、Microsoft WordやPowerPoint等の他ソフトに貼り付けることもできます。

  1. グラフの全体を選択し、File:Clipboard:Copyを選択、選択したグラフ領域を右クリックしてCopyを選択、またはキーボードのCTRL+Cを押して、グラフをコピーします。
  2. 他ソフトに貼り付けます。

サンプルファイル

  • Grapherには、いくつかのサンプルファイルが用意されています。
  • Grapherで作成できるグラフについて確認できます。

サンプルファイルの開き方

  1. Grapherを起動します。
  2. Welcome to GrapherダイアログのFilesの項目のドロップダウンからSample Filesを選択します。
  3. Sample Filesリストからサンプルファイルを選択します。
  4. Openボタンをクリックするとサンプルファイルが表示されます。


なお、サンプルファイルは、デフォルトで以下の場所に用意されています。

サンプルファイルの大部分  C:\Program Files\Golden Software\Grapher\Samples
サンプルテンプレートファイル   C:\Program Files\Golden Software\Grapher\Templates
サンプルカラーファイル  C:\Program Files\Golden Software\Grapher\ColorScales 
サンプルスクリプトファイル  C:\Program Files\Golden Software\Grapher\Scripts
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