拡張回帰モデル(ERM) | 統計解析ソフト Stata | ライトストーン

拡張回帰モデル(ERM)

拡張回帰モデル(ERM)とは、内生性のある共変量、標本選択、非無作為割付およびパネル内相関のあるデータを扱うモデルに対して、Stataが独自に付けた名前です。これらは単独でも組合せになることもあります。
ERMは、これらの問題のあるデータを使用しても、有効な推論を行うことができます。

アウトカムタイプ

  • 連続
  • 区間打ち切り
  • 二値
  • 順序

対処可能な問題

  • 内生性のある共変量
  • 観測されない交絡
  • 標本選択
  • ランダムではない欠損のあるアウトカム
  • 情報の欠落を伴う臨床研究
  • 非無作為割付
    • 外生的(観測された変数に基く)
    • 内生的(観測されない変数に一部基く)
  • パネル内相関
  • グループ内相関

内生性のある共変量のタイプ

  • 連続
  • 二値
  • 順序
  • 外生性のある変数の交差
  • 内生性のある変数の交差
  • 2次または多項

処置効果・因果分析

  • 二値または順序処置
  • 平均処置効果 (ATE)
  • 被処置者の平均処置効果 (ATE)
  • 非被処置者の平均処置効果 (ATEU)
  • 潜在アウトカム平均 (POM)
  • 以下に対するATE、ATEU、POM
    • 母集団
    • サブ母集団
    • 特定共変量の期待値

パネルまたはグループ化データ

  • ひとつまたはすべてのモデルの変量効果
  • 2レベルモデル

推論

  • 推計統計
    • 期待平均
    • 期待確率
    • 期待平均と期待確率の比較
    • 限界効果
    • 部分効果
    • 平均構造関数(ASF)の平均と効果
    • 平均構造確率(ASP)の平均と効果
  • 下記に対する推測統計
    • 母集団
    • サブ母集団
    • 特定共変量の期待値
    • 打ち切り・非打ち切りアウトカム
  • 条件付き分析 - 全ての共変量の特定の値
  • 母平均分析 – 複数の共変量、または共変量にない特定の値およびその他の平均(限界)
  • 推論のタイプ
    • ゼロまたは他の値に対する検定
    • 等質性の検定
    • 比較
    • ペアワイズ比較
    • 全ての統計量に対する信頼区間

プロファイルプロット

  • 全ての推測統計
  • 全てのサブ母集団またはサブグループの統計
  • 一つ以上の共変量の複数の固定レベルの統計
  • 信頼区間
プロファイルプロット

例題集

下記の機能の操作方法を解説した日本語の例題集をご用意しております。

内生性のあるデータを使用した、

  • 線形モデル
  • 区間回帰モデル
  • プロビットモデル
  • 順序プロビットモデル
  • ランダム効果線形モデル

詳細資料

詳細は、開発元StataCorp.の機能紹介ページにあるマニュアルをご覧ください。

The Stata Blog

Ermistatas and Stata’s new ERMs commands

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