Stata 18の新機能

ベイズモデル平均化(BMA)因果媒介分析グループ逐次デザインなどのトレンドの統計手法が多数追加!複数データセットの取り扱いやコマンドの管理機能もさらに強化されました。

ベイズモデル平均化(BMA)

回帰で使用する予測変数が不明な場合に役立ちます。

  • 分析におけるモデルの不確実性の説明
  • 影響力のあるモデルや予測変数の探索
  • より良い予測値の取得

因果媒介分析

処置がアウトカムにどのように影響するかを評価します。

  • 直接効果、間接効果、総合効果を推定
  • 連続、バイナリ、カウントのアウトカムと媒介変数についてモデルをフィット

記述統計量の表

記述統計量の表作成のための新しいコマンド、dtable が導入されました。表は次の形式に直接出力できます。

  • Microsoft Word
  • Microsoft Excel
  • HTML
  • Markdown
  • PDF
  • LaTeX
  • SMCL
  • プレーンテキスト

不均一な差分の差分モデル(DID)

グループや時間によって変化する処置効果を推定します。

  • 繰り返しのクロスセクションデータやパネルデータに対してモデルをフィット
  • 結果の可視化
  • グループ内、時間内、処置への曝露の効果を集計

グループ逐次デザイン

グループ逐次デザインは適応的デザインの一種で、治療が有効または無効であるという有力な証拠を見つけた際、早期に試験を中止することを可能にします。

  • 臨床試験の有益性と無益性の中止境界を計算
  • 比率、平均、生存関数を検定する際に、中間解析と最終解析に必要なサンプルサイズを求める

マルチレベルメタ分析

新しい推定コマンド meta meregressmeta multilevel が導入されました。研究全体の効果量を合わせるだけでなく、グループの入れ子関係を考慮し、異なる階層レベルの効果量間の変動性を評価できます。

有病率のメタ分析

メタ分析の meta esize コマンドはこれまで二標本のバイナリデータまたは連続データのみに対応していましたが、Stata 18からは一標本のバイナリデータも取り扱えるようになりました。一般に「有病率のメタ分析」と呼ばれる分析を行えます。

線形モデルのロバストな推論

線形モデルの標準誤差と信頼区間を求める新しいオプションが追加されました。クラスター数が少ないデータや、クラスターごとの観測数が不均等なデータに対して、より信頼性の高い標準誤差を得られます。

ワイルドクラスタブートストラップ

クラスター数が少ないデータや、クラスターごとの観測数が不均等なデータに対して、ロバストな推論を行うための wildbootstrap コマンドが追加されました。線形回帰モデルからのパラメータに関する単純・複合線形仮説の検定のためのワイルドクラスターブートストラップp値および信頼区間を計算します。

IRFの局所射影

局所射影によるインパルス応答関数(IRF)を推定します。

  • IRFの係数が複数あるという仮説の検証
  • IRF、直交化IRF、動学的乗数関数のグラフ化

flexible demand systemモデル

  • 財バスケットの需要を推定
  • 価格や支出の変化に対する感度を評価
  • Cobb-Douglas, translog, AIDS, QUAIDSなどの8つの需要システムモデルを使用可

時間依存共変量を伴う区間打ち切りCoxモデル

Stata 17以前のバージョンではセミパラメトリックな区間打ち切りCox比例ハザードモデルに対応していました。Stata 18からは区間打ち切りCoxモデルで時間変化する共変量を使用できるようになりました。適合度プロットや生存関数のプロット、相対ハザードの予測も行えます。

Lassoを利用するCoxモデル

Coxモデルで多くの潜在的な共変量がある場合に、モデル選択や予測にLassoを使用できるようになりました。

  • ハザード比の予測
  • 生存率、ハザード、累積ハザード関数のプロット
  • その他の事後推定

RERI

曝露の相互作用でリスクはどう増えるのかを調べます。

  • ロジスティックモデル、二項モデル、ポアソンモデル、Coxモデルなどのモデルをフィット
  • 相互作用による相対過剰リスク(RERI)、帰属割合、相乗効果指数を推定

操作変数を伴う分位点回帰

新しい ivqregress コマンドは、結果の分位点をモデル化すると同時に、操作変数を用いて内生性から生じる問題をコントロールすることができます。

  • 分位点間の係数をプロット
  • 内生性の検定
  • 弱相関操作変数に対するロバストな二重信頼区間の推定

操作変数を伴うフラクショナルプロビットモデル

モデル共変量のいくつかに内生性が懸念されるとき、フラクショナル従属変数のモデルをフィットさせ、共変量の内生性を考慮することができます。

フレーム間での変数の連携

Stata 16で導入された、複数のデータセットを同時に扱う「フレーム」機能がさらに強化されました。現在開いているデータセットに、他のデータセットの変数を呼び出して分析に使用できるようになりました。

データエディタの機能強化

データをスプレッドシート形式で表示する「データエディタ」がさらに使いやすくなりました。

  • 行と列の固定
  • 文字列変数の編集時にセルエディタのサイズを調整
  • 表示が見切れたテキストに対してツールチップを表示
  • 可変幅フォントに対応
  • 列ヘッダに変数ラベルを表示
  • 値ラベルの表示/非表示切り替え用キーボードショートカット

doファイルエディタの機能強化

一連のコマンドを編集・管理する「doファイルエディタ」がさらに強化されました。

  • 自動バックアップ
  • ユーザ定義のキーワードを強調表示

一新されたグラフスタイル

ユーザ様からのご要望にお応えして、グラフのスタイルを一新しました。

  • 白背景
  • 明るいカラーパレット
  • 水平Y軸ラベル
  • アスペクト比を横長に
  • 凡例位置の調整

その他の新機能

  • 修正および一致AIC
  • ARIMAおよびARFIMAのモデル選択
  • 生存モデルの適合度プロット
  • 新しいスプライン関数
  • 変数ごとのグラフの色
  • フレームセットの作成、読み込み、保存
  • Boostベースの正規表現
  • ベクトル化された数値積分
  • 新しいレポート機能(Word, Excel, PDF出力)

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