プロジェクトファイルの扱い方

  • すべてのデータがひとつのプロジェクトファイルに保存されます
  • プロジェクトファイルは、一般的なファイルと同様に複製や移動を行えます
  • 操作を行う度にプロジェクトファイルが自動的に上書き保存されます

MAXQDAでは、何かしらの操作を行う度にプロジェクトファイルが自動的に上書き保存されます。操作を反映させないファイルを保存したい場合は、その都度別ファイルを手動保存します。プロジェクトファイルは、一般的なファイルと同様に、複製や移動、削除、ファイル名の変更などを行えます。

関連ページプロジェクトファイルの特殊な保存方法


プロジェクトファイルの保存場所についての注意事項

USBメモリや外付けのHDD、クラウドサービス等と同期されているフォルダに保存されているプロジェクトファイルを直接編集することは避けてください。作業を行う度にファイル保存を行う通信が発生するため、通信のトラブルが原因で保存に失敗したり稀にファイルが破損したりする可能性があります。

USBメモリに保存されているプロジェクトファイルを開くと、下記のような注意書きが表示されます。プロジェクトファイルをデスクトップ等にコピーして開くと、注意書きは表示されません。


今開いているファイルの保存場所を確認

画面上のファイル名にマウスを重ねると、ファイルパスを確認できます。


プロジェクト情報の確認

レポートタブの「プロジェクト情報」から、プロジェクトファイルの概要を閲覧することができます。


サイズの大きいデータについて

大容量のメディアファイル等は、プロジェクトファイルとは別の外部ファイルとして保存されます。閾値は環境設定の全般タブの右記サイズ[MB]以上のファイルは埋め込まないで設定が可能です。

関連ページMAXQDA全体の設定


関連ページ外部ファイル

プロジェクトファイルの互換性

  • 旧バージョンで作成したプロジェクトファイルを開くことができます
  • 他のQDAソフトとは、REF-QDA(.qdpx)形式でデータをやり取りすることができます
  • 旧バージョン形式でファイルを保存することができます

MAXQDA 2022/2020/2018/12で作成したプロジェクトファイルの開き方

バージョン2022(.mx22形式)、2020(.mx20形式)、2018(.mx18形式)または12(.mx12形式)で作成したプロジェクトファイルは、MAXQDA 24で開くと自動的に新しいファイル形式(.mx24形式)に変換されます


MAXQDA 11で作成したプロジェクトファイルの形式

Windows(.mx5形式):
MAXQDA11のWindows版で保存されたファイルです
Mac(.mx11形式):
MAXQDA11のMac版で保存されたファイルです
変換形式(.mex形式):
異なるOS間や、他のQDAソフトウェアとデータを共有するためのファイル形式です

※MAXQDA 24は、MAXQDA 12以降のファイル形式にのみ対応しています。

ワンポイントアドバイス MAXQDA Reader

MAXQDA Readerは、MAXQDAのデータを閲覧するための専用のソフトウェアです。使用にあたってライセンスは不要です。
MAXReader 11を使用することで、MAXQDA 11形式のファイルを開いて閲覧することができます。また、Reader for MAXQDA 2018もしくはReader for MAXQDA 2020を使うと、MAXQDA 11のファイルを2018形式もしくは2020形式に変換することができます。2018形式もしくは2020形式に変換したファイルは、MAXQDA 2022で開くことができます。
※データの完全再現を保証するものではありません


旧バージョン形式やREF-QDA(.qdpx)形式での保存

プロジェクトファイルを手動保存する際に旧バージョンのファイル形式が選択できます。新機能で作成したデータなど、一部変換をサポートしていない機能がありますのでご注意ください。

また、他のQDAソフトでもサポートされているREF-QDA(.qdpx)形式を選択して保存することもできます。

プロジェクトファイルの特殊な保存方法

  • プロジェクトファイルは操作のたびに自動的に上書き保存されるため、必要に応じて手動保存します
  • 文書中の指定した範囲を判読不能な文字列に置換して保存することもできます
  • 指定した文書のみのプロジェクトファイルを保存することもできます

プロジェクトファイルの手動保存

プロジェクトファイルを手動で保存するには、ホームタブから「プロジェクトを保存する」をクリックし、ファイル名を入力して保存します。


文書の一部を判読できない状態にして保存する

指定したコードの付けられたセグメントを判読できない状態に変換して保存します。この操作はWord文書などのテキストファイルのみで実行されます。

iconコード「人間関係」の付与されたセグメントを読めない状態にして保存しています

操作手順

ホームタブの「プロジェクトを非識別化し保存する」をクリックし、コードをドラッグ&ドロップします。

「コード名を含める」にチェックを入れると、文頭にコード名が入ります。「OK」をクリックしてファイル名を付けて保存します。

ワンポイントアドバイス

分析タブにある語彙検索やMAXDictioの辞書を使った検索の結果から、検索結果を自動コーディングすることができます。インタビューデータなどの固有名詞の匿名化に便利です。

  1. 検索結果をコード「固有名詞」で自動コーディングします。
  2. コード「固有名詞」を非識別化します。

指定した文書のみが含まれるプロジェクトファイルを保存する

アクティブ化した文書だけが含まれるプロジェクトファイルを作成します。コードシステムや選択した文書内のコーディングも保存されます。

操作手順

文書システムウィンドウで文書をアクティブ化し、ホームタブの「アクティブ化された文書からのプロジェクト」を選択します。

バックアップファイルについて

  • バックアップファイルを自動保存できます
  • バックアップファイルは、プロジェクトファイルです
  • バックアップする時間間隔と保存場所を変更できます

MAXQDAには、自動バックアップ機能があります。プロジェクトファイルの複製が、設定した時間間隔で自動的に新規保存されます。過去の作業状態に戻りたい時にご利用ください。


バックアップを自動的に保存する

環境設定>自動バックアップ>プロジェクトファイルを自動バックアップするにチェックを入れ、「時間間隔」にバックアップを行う間隔を設定します。


バックアップファイルの保存場所

デフォルト設定では下記の場所に保存されます。

Windows
ドキュメント>MAXQDA24>Backup
MacOS
書類>MAXQDA>MAXQDA24>Backup
ポータブル
USBドライブ>MAXQDA24Files>Backup

バックアップファイルの保存場所の変更

環境設定>自動バックアップ を開き、バックアップファイルのフォルダからフォルダを選択します。

  • バージョン2022.1.0以降
  • バージョン2022.0.1以前

ワンポイントアドバイス

ポータブルの注意点

バックアップファイルでUSBメモリの容量が満杯になると、プロジェクトファイルの保存やバックアップファイルの作成に失敗します。ファイル破損の原因となりますので、空き容量にご注意ください

クラウドサービスの活用と注意点

クラウドサービスと同期されているフォルダを指定すると、クラウドにも定期的にバックアップファイルが保存されます。 クラウドの容量不足にご注意ください。

外部ファイル(大容量のデータ)

  • 大容量のメディアファイル等は外部ファイルとして保存されます
  • データを別のPC等に移行する際には、プロジェクトファイルとは別に外部ファイルも移行する必要があります

外部ファイルのバックアップフォルダを任意のフォルダに変更することができます。
また、「右記サイズ[MB]以上のファイルは埋め込まない」で外部ファイルとして保存するファイルの大きさを設定できます。

関連ページMAXQDA全体の設定


外部ファイルをリストアップする

ホームタブの外部ファイル>外部ファイルをリストアップするを選択すると、外部ファイルの一覧を確認することができます。

iconをクリックすると、各フォルダが開きます。


外部ファイルの移行方法

  1. ホームタブの外部ファイル>外部データファイルを圧縮するを選択し、圧縮ファイルを作成します。
  2. 圧縮したファイルの保存場所が表示されるので、プロジェクトファイルと共に別のPCに移行します。
  3. 移行先のPCでプロジェクトファイルを開き、ホームタブの外部ファイル>圧縮されたデータファイルの解凍を選択し、移行した圧縮ファイルを選択して開きます。

Excel・Word・画像形式の保存

バージョン2020.1以降では、アイコンをクリックすると一時フォルダ外にファイルを保存するダイアログが表示されます。ファイルを保存後にWordやExcel形式のファイルが開くので、データが消える心配はありません。

  • コード一覧や文書など、一部のデータはExcel形式やWord形式で閲覧できます
  • Excel形式やWord形式でファイルを保存するには「上書き保存」ではなく「名前を付けて保存」します
  • クリップボードにコピーするや印刷も使用できます

【バージョン2020.0以前】Excel形式やWord形式でファイルを保存する

アイコンをクリックすると、WordやExcel形式のファイルが開きます。これらのファイルは一時フォルダに作成されるため、上書き保存をするとMAXQDA終了時に消去されます。ファイルを保存するには、「名前を付けて保存」を選択し、デスクトップ等にファイルを保存します。

ワンポイントアドバイス

一時フォルダは「C:\ユーザ名\Documents\MAXQDA2020\Temp」にあります。このフォルダにあるファイルは、MAXQDA終了時に消去されます
※バージョン2020.1以降は、WordやExcel形式でデータを開く際に保存画面が表示されるようになりました。

コードシステムの保存

  • コードシステムをWord形式やExcel形式、画像形式などでエクスポートできます
  • コードシステムをエクスポート・インポートし、別のプロジェクトファイルでも使用することができます
  • Excelファイルで作成したコードシステムをインポートすることができます

コードシステムのエクスポートとインポート

  1. コードタブの「コードシステムをエクスポートする」を選択し、名前を付けてファイルを保存します。保存したコードシステムを他のプロジェクトファイルで使用する場合は、MAXQDAコードシステム(.mrt)形式 またはREFI-QDAコードブック(.qdc)形式で保存します。
  2. インポートするには、コードタブの「コードシステムをインポートする」を選択し、手順1で保存したファイルを選択します。

Excelファイル形式からのインポート

下記の形式で作成されたExcelファイルは、コードシステムとしてMAXQDAのコードシステムにインポートすることができます。

  • 1行目に「Code」「Memo」を入力します。
  • 「Code」列にコード名、「Memo」列にコードのメモを記述します。
  • サブコード名は、コード名の後に半角のバックスラッシュまたは半角の「¥」を記述した後ろに続けて記述します。

インポート方法

「コード」タブの「エクセル表からコードとメモをインポートする」をクリックすると、ファイルの作成方法を説明するウィンドウが開きます。「OK」をクリックして、Excelファイルを選択して開きます。

すでにコードシステムが作成されている場合は、コードシステムにはないコードがインポートされます。

アーカイブの作成

  • 外部ファイルや統計データも含むすべてのデータをひとつのフォルダにまとめて出力します
  • 文書は元のデータ形式、コードシステムや文書変数はExcelファイル形式で保存されます
  • フォルダの中にプロジェクトファイルは保存されません

操作手順

ホームタブの「データをアーカイブする」をクリックし、保存するデータにチェックを入れて「OK」をクリックします。「単一ファイル(ZIP)に圧縮する」にチェックを入れると、ZIPファイルが生成されます。

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