アンケートデータの分析
Excelファイルのインポート

MAXQDAでアンケートの自由記述回答を分析してみましょう。選択式回答のデータも同時にインポートして、分析に使用することができます。

このページでは、ExcelファイルにまとめたアンケートデータをMAXQDAにインポートする方法を紹介します。

アンケート質問用紙

icon ある博物館の来館者を対象に、「年齢」「性別」「同伴者の有無」「居住地」「過去の利用の有無(0=今回がはじめて、1=過去に利用あり)」「過去の利用回数」「満足度(5段階)」「良かった点(自由記述)」「ご要望(自由記述)」のアンケートを実施しました。集計結果は、Excelファイルにまとめました。


Excelデータの準備

  • MAXQDAがExcelデータを正しく認識できるように、一定のルールに従ってデータを作成する必要があります

まず、サンプルデータをダウンロードしてデスクトップに保存します。

ダウンロード

Excelデータインポート

ファイルを開いてデータを確認します。1行目に質問の項目、2行目以降の各行に1名分の回答が入力されています。

このような形式のデータは、1行(1名分の回答)を1文書としてインポートすることができます。また、列ごとにテキストとしてインポートするか文書変数としてインポートかを指定できます。

  • Excelファイルの1シート目のみインポート可能です。
  • 1行目のセルを空白にするとエラーになるので、任意の文字列を入力してください。
  • データを文書グループとしてグループ分けするために、「グループ」列を入力しています。必要がなければ省略可能です。
  • 文書グループのサブフォルダにグループ分けする場合は、「19年11月¥上旬」のように、文書グループ名の後に「¥」を記入してサブフォルダ名を入力します(バージョン2020.2以降対応)。

ワンポイントアドバイス お手持ちのデータの行列がサンプルデータと逆の場合

Excelを下記の手順で操作し、行列を入れ替えたデータを作成します。

  1. Excelを開き、必要なデータ範囲を選択してコピーします。
  2. 新規ExcelファイルのA1セルを右クリックして、「貼り付けのオプション-行列を入れ替える」を選択します
  3. 行列が入れ替わったデータが貼り付けされます。

インポート

  • Excelファイルを、下記の手順でインポートします
  1. インポートタブから「サーベイ・データ>エクセル表からデータをインポートする」を選択します。
  2. デスクトップに保存した「inport_sample.xlsx」を選択して「開く」をクリックします。
  3. 開いたウィンドウで、下記のように設定します。
    Excelデータインポート
    • 文書グループ:文書グループ名とする列「グループ」を指定します。
    • 文書タイトル:文書名とする列「利用者ID」を指定します。
    • コード:文書(テキスト)としてインポートする項目にチェックを入れます。
      (「利用者ID」から「利用回数」までチェックを入れ、「変数」のチェックを外します)
    • 変数:文書変数としてインポートする項目にチェックを入れます。
      (「自由記述問1」「自由記述問2」にチェックを入れ、「コード」のチェックを外します)
    • インポートしないデータ:「コード」と「変数」のチェックを外します
  4. 設定後、「OK」をクリックします。
  5. インポートする変数のプレビューが表示されます。
    Excelデータインポート
    データのタイプが異なる場合は、ドロップダウンメニューで変更します。
  6. 確認後、「インポートする」をクリックします。
  7. レポートが表示されます。「閉じる」をクリックします。
    Excelデータインポート

ワンポイントアドバイス

インポートした文書変数をツールチップ変数として設定すると、文書名にマウスを重ねた時に表示されます。

関連ページ変数の表示オプション

手順4で「コード」と「変数」の両方にチェックを入れると文書にも文書変数がインポートされ、常に確認できるようになります。

Excelデータインポート

追加データをインポートする

データを追加・更新したExcelファイルや別の新しいExcelファイルから、データを追加でインポートすることができます。上記と同じ手順でインポートを進め、手順4で追加データの処理方法を設定します。

追加データの処理方法のオプション

インポートする
文書グループに同名の文書がある場合でも、追加データを新規文書としてインポートします。
使用例:追加データに既存の文書と同じ名前が割り当てられてしまっていて、別の文書としてインポートしたい場合
インポートするとき無視する
文書グループに同名の文書がある場合は、その文書のインポートを行いません。
使用例:Excelファイルに行(アンケートの回答人数)を追加し、追加分を新規文書としてインポートする場合
現在の文書にテキストを添付する
文書グループに同名の文書がある場合は、既存の文書にデータを追加します。文書変数が変更されてると上書きされます。
使用例:Excelファイルに列(アンケートの項目)を追加し、既存の文書に追加で回答内容をインポートする場合

インポートデータの確認

  • MAXQDAにインポートしたデータを確認します
Excelデータインポート
  • 文書グループが自動作成されます。文書グループに指定した列(グループ)の文字列が文書グループ名となります。
  • 文書タイトルに指定した列(利用者ID)を文書名とする文書がインポートされます。1列のデータが1つの文書としてインポートされます。
  • 文書システムウィンドウで文書をダブルクリックすると、「コード」としてインポートした列のデータが文書ブラウザに表示されます。
  • 「コード」としてインポートした列は、タイトル行に入力した文字列で自動コーディングされます。コードシステムウィンドウにも、コードが自動作成されています。
  • 「変数」としてインポートしたデータは、文書変数としてインポートされます。「変数」タブの「変数の一覧表」「文書変数のデータ編集」から確認できます。

関連ページ文書変数

Excelデータインポート

データの分析

  • インポート時に自動作成されたコードは、データの分析に活用できます
  • 自由記述回答を調査項目ごとに分析する機能があります
  • アンケートの分析に便利な検索機能や図解ツールを紹介します

ワンポイントアドバイス コードの表示設定

コードが自動作成されることで文書ブラウザのコード数が増え、見づらくなる場合があります。コードストライプの背景を右クリックし、コードの色のチェックを外して「OK」をクリックすると、その色のコードが非表示になります。

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サーベイ・データのカテゴライズ

自由記述回答を調査項目ごとに一覧表示し、カテゴリを割り当てたり、コーディングを行ったり、パラフレーズを記入したりします。

関連ページサーベイ・データのカテゴライズ


複雑なコーディングクエリ

「自由記述の回答1」の中で「コードA」「コードB」が付与された部分を検索したり、「コードC」が付与されたセグメントのうち「自由記述の回答2」に該当しない部分を検索したりと、様々なオプションを使った検索が可能です。

分析タブの「複雑なコーディングクエリ」から操作を行います。


図解ツール 文書比較チャート

自由記述回答の長さを比較したり、無回答の項目を見つけたりするのに役立ちます。

関連ページ文書比較チャート

Excelデータインポート

図解ツール コード間関係ブラウザ

自由記述回答のデータをコーディングした後に使用します。各質問項目に対して、どのコードがどのくらい付与されているのかを図示します。

関連ページコード間関係ブラウザ

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