EViews ユーザ事例 第8回
学んだことを「業務に活かせる」ことが大切!(3)

早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 宇野 淳 教授

「実務に活かせる」力が身に付く!

―― 毎年、4月には新入生の方を対象にした「EViews基本操作講習会」をファイナンス研究科の教室で開催しております。皆様とても熱心にご参加いただいます。

【宇野先生】
ファイナンス研究科への入学者の多くは、自分で学費を負担して、キャリアアップや自己研鑽の目的で通学していますので、講義には真剣に参加しています。2年間という短い期間ですが、懸命に勉強し学生同士のネットワーク作りにも取り組んでいます。

我々はファイナンス研究科のスタート当初から、知識だけの講義ではなく、「新しいことを身につけて卒業してもらう」ことを重視しています。学んだことが「知識」になるだけではなく、「業務に活かせる」ということが非常に大切だと思います。データ分析を例にすれば、データの前処理のテクニックや、分析手法の選択など日常的に遭遇する疑問に対して、ガイドになる考え方を講義していますから、職場に戻ったとき、これまで以上に自信をもってレポートを作成したりできるようになるようです。

私自身の研究では、今は6~7割の処理でEViewsを利用していますが、当初は2~3割程度でした。だいぶ使いこなせるようになってきましたので、より幅広い研究用途に利用できるようになるのではないかと感じています。

―― 最後に、金融危機が発生し、日本経済も厳しい経済状況下にあります。これから「マーケット・マイクロストラクチャー」を学ぼうとする人たちにとって、重要な「考え方」があるとすれば、どのような事になるでしょうか。

【宇野先生】
「流動性」というテーマは「マーケット・マイクロストラクチャー」の重要な分野のひとつですが、この及ぼす影響がこれだけ甚大であるということを経験したことがかつてなかったように思います。マーケットが機能不全に陥ることから生じる影響の大きさを科学的に証明する絶好の機会だろうと思います。そんな研究成果がいろいろなところで、これからあがるのではないでしょうか。

―― ありがとうございました。

 

東京・ 日本橋のファイナンス研究科

宇野先生のお話のなかにもあった「サイバー・トレーディング・ルーム」の前で、先生と並んで撮影した写真です。早稲田大学ファイナンス研究科はこのように学校の設備もとても充実していて、勉強や研究を行うにはすばらしい環境でした。学生の皆さんは、学校に一歩足を踏み入れると、モチベーションが一気に上がるのではないでしょうか。


早稲田大学大学院ファイナンス研究科のサイバー・トレーディング・ルーム

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