インタビューデータの分析
データのインポート

MAXQDAには、インタビューデータを分析するための便利な機能が多数搭載されています。

このページでは、インタビューデータの様々なインポート方法を紹介します。

sample_word.docx

icon 進学先を決めたきっかけや大学でどのようなことを学んだのかを卒業生にインタビューしました。


サンプルデータのダウンロード

  • サンプルデータ(zip形式)をダウンロードし、デスクトップに展開します

ダウンロード


下記のファイルが含まれています。ファイルには、音声の書き起こしとタイムスタンプが記入されています。

  • sample_word.docx(Word形式)
  • sample_excel.xlsx(Excel形式)

Word形式データのインポート

  • まずは、書き起こしデータ(テキスト)のみをインポートする方法を説明します

  1. インポートタブのトランスクリプト>タイムスタンプなしのトランスクリプトから、Wordファイル(sample_word.docx)を選択して開きます。または、文書システムウインドウにsample_word.docxをドラッグ&ドロップします。これは、通常のデータインポートと同じ操作です。
  2. インポート時、「文書の中でタイムスタンプが見つかりました。関連する音声や動画ファイルをインポートしますか?」のウィンドウが開きます。
    インタビューデータインポート
    ここでは、「いいえ」を選択します。
  3. 次に、「タイムスタンプをテキストで保持しますか?」のウィンドウが開きます。「はい」を選択すると、タイムスタンプが文字列のまま保存されます。
    インタビューデータインポート
    「いいえ」を選択すると、タイムスタンプの文字列が削除されます。

音声・動画データのインポート

  • MAXQDAには、音声・動画ファイルを取り扱う機能があります
  • ここでは、タイムスタンプ付き書き起こしデータと音声・動画データをインポートし、タイムスタンプをリンクさせる方法を紹介します

  1. インポートタブの「トランスクリプト>タイムスタンプ付のトランスクリプト」を選択して、インポートする書き起こしファイルを選択します。または、上記の手順2「文書の中でタイムスタンプが見つかりました。関連する音声や動画ファイルをインポートしますか?」に対して「はい」を選択します。
  2. 音声・動画を選択するウィンドウが開きます。
    インタビューデータインポート
  3. インタビューの音声・動画データを選択して、「開く」をクリックします。
  4. 書き起こしデータと一緒に、音声・動画データがインポートされます。
  5. 書き起こしデータには、タイムスタンプiconが生成されます。タイムスタンプをダブルクリックすると、マルチメディアブラウザーが開き、音声・動画データがタイムスタンプに対応する時間から再生されます。
    インタビューデータインポート

ワンポイントアドバイス データの追加インポート

書き起こしデータに音声・動画ファイルを追加インポートする場合
文書システムウインドウで書き起こしデータを右クリックし、「音声/動画ファイルをリンクする」を選択します。
音声・動画ファイルに書き起こしデータを追加インポートする場合
MAXQDAにインポートされている音声・動画ファイルに、Wordファイルなどから書き起こしのテキストデータを追加することもできます。文書システムウインドウで音声・動画ファイルを右クリックし、「トランスクリプト追加」を選択します。

音声・動画ファイルの取り扱いについて

  • 大容量の音声・動画ファイルは、外部ファイルとして保存されます。

    関連ページ外部ファイル(大容量のデータ)

  • 音声・動画ファイルのインポートや再生、書き起こしについては、「MAXQDA使い方ガイド」でも解説しています。併せてご参照ください。

タイムスタンプの作成

  • 音声・動画データをタイムスタンプと連動させるには、書き起こしデータにタイムスタンプを記入する必要があります
  • タイムスタンプは、テキスト形式やWord形式で作成できます
  • タイムスタンプを自動作成する音声書き起こしソフトウェアもあります

タイムスタンプを含む書き起こしデータをWordファイルなどで作成する場合は、各段落の最後に下記のような形式でタイムスタンプを記入します。

インタビューデータインポート

MAXQDAがサポートしているソフトウェアで使用されているタイムスタンプの形式

タイムスタンプ形式音声書き起こしソフトウェア
hh:mm:ss.x
hh:mm:ss.xx
[h:mm:ss]
一般的なタイムスタンプ形式
(手動でWordファイルに書き起こす場合など)
#hh:mm:ss-x#easytranscript, f4 & f5transcript
[hh:mm:ss.xxx]HyperTRANSCRIBE
[hh:mm:ss.xx]Inqscribe Transcriva
(h:mm:ss.xx)Transana
[hh:mm:ss]Transcribe, Rev, HappyScribe
hh:mm:ssTranscriber Pro

Excel形式データの利用

  • 書き起こしデータをExcel形式(表形式)で扱ってみましょう

書き起こしデータをExcel形式(表形式)で扱う方法もあります。下記のような場合は、Word形式よりも便利に扱えます。

  • 時間変化に伴うデータ(感情の変化など)が入力されている場合
  • ドラッグ&ドロップでの列の入れ替え、クリックでの行の並び替えを行いたい場合
注意点
セルをまたいだコーディングはできません。
タイムスタンプを認識して音声・動画データとリンクさせることはできません。

Excel形式データのインポート

  1. インポートタブの「テキスト・PDF・表」をクリックし、sample_excel.xlsxを選択して開きます。または、文書システムウインドウにExcel形式のサンプルデータ(sample_ excel.xlsx)をドラッグ&ドロップします。
  2. 「Excelスプレッドシートを調査データとしてインポートしますか?」のウィンドウが開くので、「いいえ」を選択します。
  3. Excelデータがインポートされます。
    インタビューデータインポート
  4. 4. 必要に応じて、列幅を調整します。
    インタビューデータインポート
  5. ワンポイントアドバイス

    Excelデータをコーディングする際は、セルをダブルクリックしてセル内のテキストを選択します。

    インタビューデータインポート

書き起こしソフトウェア

MAXQDA文字起こし(新機能)のお知らせ

MAXQDA 24以降のバージョンでは自動文字起こし機能が追加されました。詳細は下記ページをご参照ください。

外部の音声書き起こしサービス

MAXQDAは様々な音声書き起こしソフトウェアを使って作成したデータ形式にも対応しています。インポートタブの「トランスクリプト」より、使用したソフトウェアを選択してデータをインポートします。

現在は音声データをサーバー上にアップロードし、自動書き起こしされたテキストデータをダウンロードするソフトウェアやサービスが主流となっています。手入力での書き起こしをサポートするソフトウェアや、書き起こし代行サービスなどもあります。

下記に、MAXQDAが正式にサポートしており、日本語音声データの書き起こしが可能なソフトウェアをまとめました。

日本語音声データ対応ソフトウェア一覧(2022年5月現在)
ソフトウェア書き起こし方法WEBページ
Amazon Transcribe
※VTTファイルで出力
自動https://aws.amazon.com/jp/transcribe/
AmberScript自動https://www.amberscript.com/en/
HappyScribe自動https://www.happyscribe.com/
Simon Says自動https://www.simonsays.ai/
Sonix自動https://sonix.ai/
f4/f5transcript手動https://www.audiotranskription.de/f4
Hyper TRANSCRIBE手動http://www.researchware.com/products/hypertranscribe.html
Inqscribe手動https://www.inqscribe.com/
Transcribe自動https://transcribe.wreally.com/
  • テキストファイル形式やWordファイル形式を出力できるソフトウェアであれば、他のどのソフトウェアを使用してもMAXQDAにインポート可能です。
  • Microsoft TeamsZoomなどの会議の自動書き起こしファイル(VTTファイル)もインポートできます。

ワンポイントアドバイス

書き起こし(文字起こし)を専門業者に依頼する際には、ケバの有無が指定できます。ケバとは、「あのー」「ええと」など、単語としての意味を持たない発声を指します。言い淀みや逡巡している様子、口癖などを分析対象に含める場合は、「ケバあり」を指定します。

YouTubeからのデータインポート

インポートタブから、YouTubeで公開されている動画データを直接インポートすることができます。コメントやトランスクリプトがある場合は、併せてインポート可能です。

インタビューデータインポート
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