STFT(短時間フーリエ変換)

短時間フーリエ変換 (STFT)は、統計的特性が時間により変化する非定常信号の分析に使われる信号処理手法です。実質的には、STFTで時間により動くウィンドウを使って分析する信号のいくつかのフレームを抽出します。
時間ウィンドウがとても狭い場合、抽出された各フレームは、フーリエ変換が使えるように定常に表示されます。時間軸に沿ってウィンドウが移動して行くにつれて、周波数と時間の相違の関係が見えてきます。

OriginProのSTFT

OriginProのSTFTツールは、実信号と複素信号でSTFTを実行することができます。
また、このツールは分析をカスタマイズするのに様々なオプションがあります。例えば、FFTで分析する信号のフレームを抽出する移動ウィンドウの長さを指定できます。ウィンドウが進むステップは、オーバーラップでコントロールできます。各抽出された信号のフレームで実行されるFFTでは、漏れを抑えるために使われるサンプリング間隔、ウィンドウのタイプを指定できます。ツールでSTFT複素数の結果が出力できます。
オプションで複素数結果の振幅を計算したり、それを表すイメージプロットを作成したりもできます。

STFT移動ウィンドウ

窓関数

STFTでは、窓関数の選択が非常に重要です。OrignのSTFTツールでは、以下の窓関数を使用できます。

  • 三角
  • 四角
  • Bartlett
  • Welch
  • Hanning
  • Hamming
  • Blackman
  • Gaussian
  • Kaiser
STFTのダイアログ STFT実行結果

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