複数Y軸のグラフの作成

複数のY軸を持つグラフを作成する操作を、OriginとExcelの場合に分けてご紹介します。Originでは簡単な操作でグラフを作成することができることを実感していただけます。

※使用した各ソフトウェアのバージョン:Origin 2021b、Excel 2016

OriginのY軸を3本もつグラフ

ExcelのY軸を2本もつグラフ

まず、2本のY軸を持つグラフの作成を比較します。
ここでは、新潟市における2020年の月ごとの降水量と気温のデータを用いて、降水量を縦棒、気温を折れ線とシンボルで表すグラフを作成します。

出典:気象庁「過去の気象データ」

Originの場合

  1. データを選択し、「作図」メニューから「複数区分/軸」>「2Y縦棒折れ線シンボル」を選択します。
  2. 降水量を縦棒、気温を線+シンボルで表す2つのY軸を持つグラフが作成されます。

Excelの場合

  1. データを選択し、「挿入」タブ>「グラフ」グループから「おすすめグラフ」を選択します。
  2. 表示された「グラフの挿入」ダイアログにて、「すべてのグラフ」タブの「組み合わせ」を開き、各データ系列が使用するグラフの種類と軸を指定します。
    今回は、降水量を「集合縦棒」、気温を「マーカー付き折れ線」のグラフ形式に指定します。また、気温を第2軸に指定します。
  3. グラフを選択した状態で、「グラフツール」の「デザイン」タブを開き「データ」グループの「データの選択」を選択します。表示されるダイアログにて、横軸に使用するデータを指定します。
  4. グラフが完成します。

3軸を持つグラフの場合

Excelでは、Y軸を2つまでしか設定することができず、3本以上のY軸を持つグラフを作成することはできません。
しかし、Originでは3本以上のY軸を持つグラフであっても簡単に作成することができます。

ここではOriginで3本のY軸を持つグラフを作成する操作の概要をご紹介します。
新潟市における2020年の月ごとの降水量・気温・気圧のデータを用いて、降水量を縦棒、気温・気圧を折れ線とシンボルで表すグラフを作成します。

出典:気象庁「過去の気象データ」

  1. データを選択し、「作図」メニューから「複数区分/軸」>「3Ys Y-YY」を選択します。
  2. 左側に1つのY軸、右側に2つのY軸を持つ、線+シンボルグラフが作成されます。
  3. 3データとも全て線+シンボルだと見づらいので、降水量を縦棒で表すよう編集します。
  4. グラフが完成します。

補足

Originで3本のY軸を持つグラフを作成する場合、今回使用した「3Ys Y-YY」というグラフタイプとは別に「3Ys Y-Y-Y」というグラフタイプも用意されています。このグラフタイプを使用すると、左・右・中央にY軸を配置したグラフを作成することができます。

まとめ

Y軸が2つの場合、Origin・Excelともに簡単な操作で作成できます。
特にOriginでは、グラフタイプを選択するだけで作図でき、少ない操作の手数でグラフが完成しました。

また、Y軸を2つまでしか設定できないExcelと違い、Originでは、より多くのY軸を持つグラフを作図できます。その場合の操作も、データ列を選んでグラフタイプを選択するだけなのでとても簡単です。

補足

Originでは、簡単に3本より多くのY軸を持つグラフを作成することも可能です。
「複数Y軸グラフ」というグラフタイプを選択すると、Y軸の位置(左・右)や本数を任意で指定してグラフを作成することができます。

 


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