Originの最新バージョン2025bでは、グラフの初期設定やデフォルトスタイルをまとめて管理できる新しい「グラフオプション」ダイアログが新たに追加されました。グラフ作成時の軸やフォントなどの設定をあらかじめ自分好みに整えておくことで、作図後に毎回手動で修正する手間を減らせます。このページでは、新しく登場した「グラフオプション」ダイアログの使い方と、見た目の統一・作業効率化に役立つ活用例を紹介します。
グラフオプションダイアログを使用するためには、Origin/Pro 2025b以降のバージョンが必要です。それ以前のバージョンをお使いの方は体験版にて実際にお試しいただけます。
使用するサンプルファイルは、以下よりダウンロードできますので、お手持ちのOrigin/Pro上で実際の操作をお試しいただけます。
zip(475KB)
ダウンロード後解凍し、サンプルOPJUファイルを開いたら、「表示:プロジェクト・エクスプローラ」を選択して開くウィンドウで、フォルダを切り替えてデータを使用してください。
このセクションでは、「グラフオプション」ダイアログに含まれる各タブの内容を紹介します。グラフの枠線や目盛、フォント、凡例など、見た目に関わる重要な項目を初期状態で調整しておくことで、作図後の手直しの手間を大幅に削減できます。
設定項目 | 内容 |
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線の太さ | 軸の線の太さを指定 |
目盛 | 主目盛・副目盛の方向や長さ(2Dの直交座標グラフレイヤのみに適用) |
グリッド線 | 目盛に対して主/副グリッド線の表示とスタイルを指定 |
重なった場合は目盛ラベルを回転 | 重なりを避けるため、角度を指定して回転表示 |
レイヤ枠を表示 | レイヤに枠線を表示(2Dの直交座標グラフレイヤのみに適用) |
終了の矢印を表示 | 軸の終端に矢印を表示 |
X軸再スケールマージン(%) | X軸方向の余白をパーセンテージで指定 |
設定項目 | 内容 |
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フォント | グラフ内すべてのオブジェクトに共通するフォントの設定 |
特定オブジェクト | 目盛ラベル、軸タイトル、凡例、データラベルなどのフォントや太字設定を個別に指定 |
設定項目 | 内容 |
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グラフサイズ | グラフ全体のサイズ指定 |
スケール倍率を固定 = 1 | 固定倍率を1に固定するかどうか |
レイヤ間の間隔(%) | 複数レイヤ間のスペースをページサイズに対する比率で指定 |
ページ余白(%) | ページ全体の余白を比率で指定 |
設定項目 | 内容 |
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位置 | 凡例の配置場所を指定 |
単一ブロックの場合レイヤの外側に凡例を表示 | レイヤが1つだけの場合、凡例をレイヤ枠の外に出す |
方向 | 凡例内の項目の並びを縦/横に設定 |
枠を表示 | 凡例に枠を表示するか、枠線や塗りつぶし色の指定 |
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