2D FFTと2D IFFT

2D 離散フーリエ変換(DFT)は、画像を含む2D信号の分析ために幅広く使用できます。OriginProでは、2D FFTと2D IFFTの機能を使用できます。
※この機能はPro版でのみ使用できます。

2D FFT

Originの2D FFTツールは、行列データに対して2D離散フーリエ変換を実行します。複素数の結果に沿って、変換したデータの振幅や位相、パワーを計算できます。また、振幅行列を規格化したり、DC成分を結果行列の中央にシフトするオプションを利用可能です。

以下は2D FFTのダイアログと実行結果のサンプルです(「DC成分を中央に移動」オプションを利用)。

 

2D IFFT

2D IFFTツールは、行列データの2D逆離散フーリエ変換を実行します。2D FFTの複素行列から元の2D信号を構築します(Note:計算を行う時の精度のロスにより、元の行列とIFFTで再構築された行列は異なることがあります)。
DC成分を中央に移動オプションを使用したFFT結果行列を使用する場合、2D IFFTでは「移動を元に戻す」のオプションを使用しなければ正確に再構成できません。

以下は、元のデータと2D IFFTで再構成された行列データです。イメージとして表示すると2つの行列は同じように見えますが、実際に数値データを比べると値に差があることがわかります。

2D IFFT実行サンプル

page_top_icon