グラフの統合と重ね合わせ

2つのグラフウィンドウに別々に存在しているグラフを、「グラフウィンドウの統合」機能で1つのグラフにまとめて表示する方法を紹介します。この動画では、グラフを縦方向に並べて表示する方法と、重ね合わせて表示する方法をご紹介しています。

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操作方法

Originでは、すでに作成されている複数のグラフを統合して積み上げたり、重ね合わせることができます。

複数のグラフを縦方向に並べて統合(積み上げ)

  1. サンプルプロジェクトファイルの「01積み上げ」フォルダを開きます。5つの作成済みのグラフを統合します。
  2. グラフウィンドウをアクティブにして「グラフ操作」メニューの「グラフウィンドウの統合」を選択してダイアログを開きます。
  3. ダイアログが開いたら、最初に「自動プレビュー」にチェックを付けると、プレビューパネルで統合後の表示を確認しながら、設定を変更できます。
  4. 「グラフ」の項目にあるものが統合の対象となっています。デフォルトでは現在のプロジェクトフォルダで開いているものが選択されています。
  5. グラフ名を選択してバツのボタンをクリックすることで、対象から削除できます。ここでは、グラフ1~3の3つのグラフ以外を削除していきます。
  6. 他のフォルダにあるグラフを含めたいような場合は、「グラフ」リストの上にある右向き矢印のボタンをクリックして開くリストで該当するものを選択します。
  7. グラフを積み上げる場合は、はじめにページ設定の向きを「縦」に変更します。
  8. 「レイヤリンク」にチェックを付けると、統合後に1つのグラフレイヤのサイズや位置を変更したときに他のレイヤも一緒に変更されるようになります。
  9. 「配置の設定」の「行の数」を「3」、「列の数」を「1」に変更して、縦方向に3つのグラフが積み上げられるようにします。
  10. 「軸フレームを表示」にチェックを付けるとフレームが表示されます。「垂直の間隔」を「0」にすることで重なった軸や目盛は非表示になります。
  11. グラフ周囲の余白の設定を行います。ここでは、「左端余白」を「15」、「右端余白」、「上部余白」、「下部余白」をそれぞれ「10」に変更します。
  12. 「スケールエレメント」の「スケールモード」を確認すると、「自動」となっています。これは、レイヤの大きさに応じてフォントサイズや線の太さが変化するような設定です。
  13. フォントサイズを固定したい場合は、「スケールモード」を「固定倍率」に変更して値は「1」のままにします。
  14. 更に下の項目では、統合したグラフにラベルを付ける設定もあります。アルファベットや番号でラベルを付けるほか、Graph1やFig1などのようなラベルを表示することもできます。ここでは、ラベルは付けずに、「OK」をクリックして統合します。
  15. これで複数のグラフレイヤを積み上げたグラフができました。
  16. 1つのグラフレイヤをクリックして選択状態にして、ドラッグすることでサイズを変更すると、ほかのレイヤもサイズが変更されるのを確認できます。これは、操作の8でレイヤをリンクさせたためです。
  17. このままでは凡例が全てのグラフで同じなので、1つの凡例でクリックして表示されるミニツールバーの「データプロット凡例変換モード」データプロット凡例変換モードボタンボタンをクリックして「シート名」を選択し、ワークシート名を表示するように設定します。

グラフを重ね合わせて統合

  1. サンプルプロジェクトファイルの「02重ね合わせ」フォルダを開きます。この中の等高線図とベクトル図を重ね合わせていきます。ここでは、統合が終わったときにうまく表示されるように、X軸Y軸のスケールやグラフのサイズはあらかじめ同じ設定にしてあるのでご注意ください。
  2. グラフウィンドウをアクティブにして「グラフ操作」メニューのグラフウィンドウの統合を選択してダイアログを開きます。
  3. 自動プレビューのチェックを付けてプレビューを表示します。これで、プレビューパネルで統合後の表示を確認しながら設定を変更できます。
  4. グラフを重ねたいので「行の数」、「列の数」ともに「1」に設定します。これで同じ位置にグラフが配置されます。
  5. ベクトルグラフの上に等高線図が重なっているので、順序を逆にします。「グラフ」のリスト内で、順番を変更したいグラフを選択して、リスト上部の↑/↓ボタンを押して順番を入れ替えられます。順番を変更するとベクトル図が表示されます。
  6. 軸フレームを表示にチェックを付けて重複するラベルを非表示にして、レイヤリンクにもチェックを付けます。
  7. これでOKをクリックすると統合が実行され、2つのグラフの重ね合わせが完了します。

参考ページ

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